[SIerを訪ねてvol.5]人とロボットの協調目指して【前編】/IDECファクトリーソリューションズ
白基調で赤とグレーが映える建屋
名古屋市西区から岐阜県岐南町までを結ぶ国道22号線のバイパス「名岐バイパス」。往復6車線で交通量の多い名岐バイパスを名古屋方面から愛知県一宮市方面に向かうと、「東島町」の交差点で右側に「IDEC」のロゴを掲げた社屋が見える。
東証一部上場の制御機器メーカー、IDECの100%子会社で、ロボットSIerのIDECファクトリーソリューションズの本社だ。
今回は本社ではなく、本社から東島町の交差点を挟んで徒歩10分程度の場所にある協働ロボットなどのショールーム「協調安全ロボットテクニカルセンター」を訪ねた。このページのトップに掲載した写真は、その外観を撮影したもの。建屋は白基調で、IDECのロゴマークにも使われる赤とグレーが映える。
250社近くが見学に
2016年9月に開設した協調安全ロボットテクニカルセンターには、安全柵が不要で人と一緒に働ける協働ロボットや、それらを使ったロボットシステムが数多く展示されている。
ファナックの「緑のロボット」やデンマークに本社を置く協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボットの各製品群、ドイツのKUKAの「LBR iiwa(イイワ)」、安川電機の「MOTOMAN(モートマン)-HC10」など、多くのメーカーの協働ロボットが並ぶ。
また、協働型ではない垂直多関節ロボットでは、三菱電機の「MELFA(メルファ) RV-7F」を取り扱うが、安全オプションを併用すれば安全柵なしで使用できるという。
「多くのメーカーの協働ロボットを一堂にそろえる施設は珍しく、大きな注目を集めている。18年だけで、ロボットの導入を検討している企業をはじめロボットメーカーやマスコミ各社、行政など250社近くが見学に来た」と鈴木正敏取締役ロボットシステム事業本部長は胸を張る。