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2021.10.22

[特集MECT2021 vol.7] まだ間に合う、見逃せないロボット提案

「特集MECT2021」では連日、「メカトロテックジャパン(MECT)2021」で見つけたロボットシステムやロボット関連の製品を紹介してきたが、会場にはロボット・自動化に関する展示がまだまだある。明日10月23日はMECT2021の最終日。「vol.7」では、会場で見つけたロボット関連の見逃せない展示や製品を次々に取り上げていく。

機内ロボで爪交換も自動化

新開発の機内ロボット「Flex Arm」を搭載した中村留精密工業の複合加工機「WY-150」

 中村留精密工業(3B13)は3台の複合加工機を出展した。目玉は初披露の機内ロボット「Flex Arm(フレックスアーム)」で、2スピンドル2タレットの複合加工機「WY-150」に搭載して展示した。
 フレックスアームは加工対象物(ワーク)の着脱や、工作機械にワークを固定するチャックの爪交換などが自動化できる機内ロボット。多品種少量のワークの自動化にも柔軟に対応できるのが特徴だ。「自動化ニーズは非常に高まっている。フレックスアームへの注目度は高く、『こんな製品があるのか』との声も聞かれた」と中村匠吾専務は話す。

「機ロボ一体」の新製品アピール

ロボットを搭載したエグロの小型CNC旋盤「NUCROBO-101C」

 エグロ(3A10)は、工作機械とロボットを一体化した「機ロボ一体」の小型CNC旋盤の新製品「NUCROBO(ナックロボ)-101C」を展示した。上部にロボットとワークストッカーを設置してフロアスペースを大幅に抑えた。
 「ロボットシステムを導入するには安全柵などの設置スペースも必要だが、当機なら機械寸法分のスペースでワークの脱着を自動化できる」と営業担当者は強調する。

切削工具の準備を全自動化

共立精機は切削工具の準備を全自動化

 共立精機(1D05)は、工作機械に取り付けて使う切削工具を全自動で準備するシステムを展示した。切削工具を工具保持具にセットして刃径や工具長などをチェックし、加工機へのデータ転送まで自動でできる。
 今回展では、人工知能(AI)技術を応用し、ゴミなどの付着物を認識する機能を参考出展した。「この機能があれば、付着物があっても切削工具の形状を正確に測定できる。ユーザーニーズの高い機能」と名古屋営業所の後藤篤也氏は話す。

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