[国際ロボット展 特別リポートvol.13]脚光浴びる物流向け提案/村田機械、フィブイントラロジスティクス、西部電機
ロボ倉庫システムを実演展示/村田機械
ラックを昇るロボット/フィブイントラロジスティクス
本拠地をフランスに置くフィブグループのフィブイントラロジスティクス(神戸市中央区、松本孝裕社長)は、フランスの物流機器メーカー、エグゾテックソリューションズのピッキングシステム「Skypod(スカイポッド)」をPRした。
スカイポッドのデモでは、コンテナを載せたロボットがラックへ自走した後、エレベーターのように自ら昇ってコンテナを収納した。ラックの高さは12mまで対応する。「スカイポッドは昨年4月に取り扱いを開始したばかり。初出展する国際ロボット展で知名度を高めたい」と藤丸見浄取締役営業本部長は話す。
他にも、自律搬送ロボット(AMR)型の仕分けシステム「GENI-Ant(ジェニアント)」や、ベルトコンベヤーを使った運搬装置ユニット「GENI-Belt(ジェニベルト) クロスベルトソータ」を展示した。
ロボットを使わないのがユニーク/西部電機
西部電機は、産業用ロボットを使わずに荷降ろしや保管、荷ぞろえ、積み付け、搬送を自動化した「ロボティクス・マテハン・ソリューション」を展示した。
多品種の製品を6軸カートに自動で積みつける「カートケースローダー」を中心に、新製品のAGV「TOW-S03」などのパッケージで注目を集めた。
マテハン事業部長の佐藤徳生取締役は「マテハンの長い経験とノウハウを集約した。標準パッケージはあるが、あくまで顧客のニーズに応えるのがわが社のスタイル。さまざまなマテハン機器も組み合わせ、中小の物流センターでも使いやすいシステムを提供していく。『ロボットを使わないのがユニーク』と来場者の評価も高い」と自信を見せる。
今後、AGVなどはサイズを拡張してシリーズ化も見据える予定だ。
(ロボットダイジェスト編集部 長谷川仁、芳賀崇、斉藤拓哉)
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