深刻な人手不足で自動化に熱視線【後編】/米国国際製造技術展(IMTS)2022
EV向けの自動化システムを展開
工作機械メーカーだけでなく、ロボットメーカーも自動化システムを大々的に展示した。ロボットメーカーで工作機械メーカーでもあるファナックブースでは電気自動車(EV)の部品製造や組み立てに向けた展示が目立った。
最大可搬質量1000kgの大型ハンドリングロボット「M-1000iA」のデモでは、EVのバッテリートレーを振り回すデモを披露。関節部の仕組みを従来機から変更したことで可動範囲が広がり、最短の移動距離で加工対象物(ワーク)を運べる。他にも、最大可搬質量165㎏のロボット「R-2000iC」と3Dカメラ、2Dカメラを組み合わせ、流れてくる車の車体にタイヤを組み付けるデモなどを展示した。米国法人の島田直樹筆頭副社長は「バッテリー関連の市況が好調。EV関連にはまだまだ伸び代を感じる」と語る。