近接覚センサーの製品化を発表/Thinker
近接覚センサーTK-01は、赤外線と人工知能を組み合わせた独自のセンシング技術で物の位置と形を非接触で把握する。これにより、従来は難易度が高かった透明物や鏡面物も感知できる。
「対象物からの距離や形状を直接計測できるため、ざっくりとしたティーチングでもロボット側で位置を微修正してくれる」と中野基輝最高技術責任者(CTO)。「一般的に自動化が難しいとされるケーブルの挿抜作業にも対応できる」と語る。
同社は、大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻の小山佳祐助教が開発した近接覚センサー技術を産業界に展開するための企業で、近接覚センサーTK-01は同社にとり初めての製品。中野CTOは「次世代の協働ロボットの核となるパーツを開発していきたい」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)