[活躍するロボジョvol.12]なせば成る!/チトセロボティクス 立花京さん
ロボットへの思い捨てがたく
チトセロボティクスの技術の肝は、独自の制御技術「ALGoZa(アルゴザ)」だ。これは西田社長が学生時代に考案したアイデアを、川村教授の指導を受けながら西田社長や立花さんが理論化し実用化したもの。
通常、ビジョンセンサーを使う場合は、ロボットが動作する空間の座標とカメラに映る空間の座標をそろえたり、プログラム上の位置と実際の位置を調整するなど、事前の設定・調整に大きな手間がかかる。これを解消するのがアルゴザだ。簡単に言えば3次元空間での座標に基づき制御するのではなく、ロボットハンドと作業対象物の双方をビジョンセンサーの視界にとらえ、その二つの相対位置に基づきロボットの動作を制御する。
「西田さんが面倒な設定や調整作業をしたくないから考え出した技術」と立花さんは笑う。