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2022.05.25

[活躍するロボジョvol.12]なせば成る!/チトセロボティクス 立花京さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。12回目は、チトセロボティクス(東京都文京区、西田亮介社長)の創業メンバーで役員でもある立花京さんを紹介する。メカ設計が好きで、エンジニアとしてはエンドエフェクターの開発を担う。「シンプルな機構で高度な作業ができればそれに越したことはない。頭をひねる苦労はあるけれど『なせば成る』の精神で取り組んでいます」と立花さんは語る。

ロボットへの思い捨てがたく

 チトセロボティクスの立花京さんは、同社の創業メンバーだ。立命館大学の理工学部ロボティクス学科でロボット工学を学んだエンジニアでもある。
 同大学大学院の修士課程を修了後、一旦はソフトバンクでソフトウエアエンジニアとして働いた。しかしロボットへの思いは捨てがたく、研究室の先輩で当時リクルートに就職していた西田亮介社長、恩師であり同社の副社長でもある立命館大学の川村貞夫教授とともに同社を創業した。2016年から準備を進め、18年に法人化した。

ALGoZaについて説明する立花さん

 チトセロボティクスの技術の肝は、独自の制御技術「ALGoZa(アルゴザ)」だ。これは西田社長が学生時代に考案したアイデアを、川村教授の指導を受けながら西田社長や立花さんが理論化し実用化したもの。

 通常、ビジョンセンサーを使う場合は、ロボットが動作する空間の座標とカメラに映る空間の座標をそろえたり、プログラム上の位置と実際の位置を調整するなど、事前の設定・調整に大きな手間がかかる。これを解消するのがアルゴザだ。簡単に言えば3次元空間での座標に基づき制御するのではなく、ロボットハンドと作業対象物の双方をビジョンセンサーの視界にとらえ、その二つの相対位置に基づきロボットの動作を制御する。

 「西田さんが面倒な設定や調整作業をしたくないから考え出した技術」と立花さんは笑う。

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