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2024.10.01

[ショールーム探訪vol.30]ボリュームアップして新大阪にリニューアルオープン!/山善「協働ロボットテストラボ」

山善は、協働ロボットを使った自動化提案の場所として「協働ロボットテストラボ」を設ける。これまで大阪市西区の本社ビル内にあったが、8月22日に新大阪駅から徒歩圏内の場所に移転した。その前日には記者向けの内覧会が開催され、開所に先駆けてラボに潜入することができた。ただ協働ロボットを見られるだけでなく、操作体験や扱い方のトレーニングを受けられるなど、もはやショールームの枠に収まらない“新生”協働ロボットテストラボの全容をお届けする。

新大阪に移転しアクセスしやすく

大阪の玄関口である新大阪駅から徒歩で行ける

 山善は協働ロボットに特化したテスト施設「協働ロボットテストラボ」を8月22日にリニューアルオープンした。

 今回のリニューアルに際し、大阪市淀川区へ場所を移した。これまで、協働ロボットテストラボは大阪市西区の本社ビル内にあった。2023年10月~24年3月の間に同施設へ訪れた47社の内、40社が大阪府外からの来訪だったことが移転の決断を後押しした。
 内覧会の開催日は夏の暑さがまだまだ続いており、日差しのあまりの鋭さに痛みを感じるほどの時期だったが、汗をそこまでかくことなく新大阪駅からたどり着くことができ、アクセス性の高さを実感した。

面積を約3.5倍に拡大

「テストラボは製品をただ見るだけでなく、ロボットのデモンストレーションや試運転もできる」と話す植島代志和技術サポート部長

 「製品を単に展示するだけのショールームでなく、協働ロボットの導入を検討する企業に向けたロボットのデモンストレーションや試運転もできるのがテストラボの特徴」と、自動化設備の拡販を担うトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社の植島代志和技術サポート部長は語る。

 ロボットを導入するにあたり、させたい作業をきちんとこなせるかなどを事前に検証するのが望ましいが、海外メーカーが販売する製品の動作を検証できる施設や、対面でのサポートを受けられる場所が少なかった。その対応ができる施設として、22年10月に協働ロボットテストラボを運用開始した。
 プログラミングの簡便さや省スペースなことによる導入ハードルの低さから展示物を協働ロボットに絞った。

 移転によりアクセス性が向上しただけでなく、施設の面積も大きく広がった。移転前の面積は87㎡だったが、移転後は308.65㎡と約3.5倍に拡張。2年ほど前、記者はテストラボの前身であるショールームを訪れたことがあるが、その時よりスペースが広くなったのはもちろんのこと、ロボットの見せ方や使い方も当時から大きく変わったことを実感した。

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