実機体感イベントを開催/シュナイダーエレクトリック
フランスに本社を置く電気機器メーカーのシュナイダーエレクトリックの日本法人(東京都港区、白幡晶彦社長)は 10月10日、衛生用品の計数機器などを開発するオリオン機械工業(相模原市緑区、中村允雄社長)と共同で、リニア搬送機などの実機体感イベントを開催した。
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フランスに本社を置く電気機器メーカーのシュナイダーエレクトリックの日本法人(東京都港区、白幡晶彦社長)は 10月10日、衛生用品の計数機器などを開発するオリオン機械工業(相模原市緑区、中村允雄社長)と共同で、リニア搬送機などの実機体感イベントを開催した。
いしぐろ造形工房(石川県小松市、金田和歌社長)は、スチール間仕切りや建築金物、産業機械のカバーに使われる薄板の溶接用途で今年2月に協働ロボットを導入した。「製造業は人手を集めにくいが、溶接分野はその傾向が顕著」と金田社長は言う。人手をロボットに置き換えるだけでなく、作業効率を向上できるよう改良を続ける。
象印チェンブロック(大阪府大阪狭山市、津田晴将社長)は、工作機械へのワーク(加工対象物)のローディングとアンローディングを産業用ロボットで自動化する。扱うワークに合わせてエンドエフェクターやワークストッカーを内製するなど、ロボットがより活躍できる環境作りにも余念がない。自動化システムの導入に関して、苦労や工夫した点などを尋ねたら、今後自動化システムの導入を検討する読者の役に立つ話を聞くことができた。
ヤマハ発動機と自動運転ソフトウエアの開発を手掛けるティアフォー(名古屋市中村区、加藤真平社長)の共同出資会社eve autonomy(イブ・オートノミー、 静岡県磐田市、星野亮介最高経営責任者<CEO>)は屋内外対応型の無人搬送ソリューション「eve auto(イブ・オート)」を提供する。星野CEOは「屋内外の搬送作業を自動化し、作業者の負担を軽減したい」と語る。今年は「納得の2台目」をキャッチフレーズに掲げ、イブ・オートのさらなる普及を目指す。
センサーメーカーのメトロール(東京都立川市、松橋卓司社長)は、工作機械のマシニングセンタ(MC)と協働ロボットを組み合わせて、センサーのきょう体の部品加工を自動化した。自社のセンサーを複数使い、自動化システムと連携させて、部品の加工精度を安定させた。松橋社長は「人手不足が進む中、作業者は繰り返し作業でなく、付加価値の高い業務を担うべき。センサーを駆使すれば、MCの加工精度を担保できるという実例を社内に作りたかった」と構築の狙いを明かす。
自動車部品などの単発プレス加工を手掛ける大伸(愛知県刈谷市、伊藤大蔵社長)は昨年8月、台湾のテックマンロボットの協働ロボットを導入した。単発プレス加工では作業者が常に機械の前に張り付く必要があるが、同社は2台の協働ロボットシステムを駆使して板材の供給から成形品の取り出しまでの一連の工程を自動化した。「『これなら自動化できそうだ』と直感的にイメージできたため、数ある協働ロボットメーカーの中からテックマンロボットを採用した」と伊藤社長は語る。
小型の自動倉庫などを製造販売するROMS(東京都品川区、前野洋介社長)は9月9日、物流サービス企業のロジウィルグローバルサプライ(川崎市川崎区、山口聖治社長、以下ロジウィル)の物流センターに自動倉庫「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」が採用されたと発表した。
工作機械メーカーの中村留精密工業(石川県白山市、中村匠吾社長)の組み立て新工場「MAGI(マギ)」が、昨年10月に操業を開始してから間もなく1年を迎える。MAGIでは運搬作業の自動化を目的に無人搬送車(AGV)を同社として初めて導入するなど、効率的な生産体制の構築を段階的に進めてきた。従来は人手で担っていた運搬作業を3台のAGVに置き換え、月480時間もの運搬工数を削減したという。
コバヤシ精密工業(相模原市南区、小林昌純社長)は、航空機や工作機械、ロボットなどの小ロット部品の切削加工を得意とする従業員数22人の町工場だ。工作機械メーカーが販売する協働ロボットシステムや工作機械内蔵型のロボットシステムを導入し、被削材(ワーク)の交換などを自動化した。「ロボットの導入で生産性は大幅に向上し、スタッフへの負担が大きい夜勤シフトをなくすこともできた。ロボットがなければ事業を継続できなかった」と小林社長は語る。
樹脂成形を得意とする石川樹脂工業(石川県加賀市、石川章会長)は、この5年で生産性を約2倍まで引き上げた。従来は人手に頼りきりだったが、協働ロボットの導入を機に生産現場の景色を一変させた。後編では、同社が内製したロボットシステムの具体的な作業内容を中心に紹介する。