[気鋭のロボット研究者vol.18]ドローンの応用で安定した懸垂を【後編】/中央大学 大隅久教授
大隅久教授は産業用ロボットの自由度を高める研究を数多く手掛ける。後編では、ワイヤで懸垂した物の揺れを抑える研究を紹介する。これは、ワイヤで懸垂した産業用ロボットの制御に必要な技術。長年苦労したが、打開策を昨年見つけた。
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大隅久教授は産業用ロボットの自由度を高める研究を数多く手掛ける。後編では、ワイヤで懸垂した物の揺れを抑える研究を紹介する。これは、ワイヤで懸垂した産業用ロボットの制御に必要な技術。長年苦労したが、打開策を昨年見つけた。
キリンホールディングスは5月10日、商品の詰め合わせや加工作業でロボットを活用する実証実験の実施を発表した。期間は4月23日~5月18日。
調理ロボットを開発するTechMagic(テックマジック、東京都江東区、白木裕士社長)は4月26日、厨房機器を開発、販売するフジマックと共同開発した食器自動仕分けロボット「finibo(フィニーボ)」の実証実験を開始したと発表した。同実験は機内食の製造や調理をするANAケータリングサービス(東京都大田区、川崎三喜男社長)の協力で実施する。
神戸大学やNTTドコモ、メディカロイド(神戸市中央区、浅野薫社長)の3者は4月16日、商用の次世代通信規格(5G)を介した国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」の遠隔操作の実証実験を実施した。メディカロイドは川崎重工業と医療機器・試薬メーカーのシスメックスの合弁会社。同システムは、川崎重工の産業用ロボットに関する技術などを生かして開発した製品。
豊田自動織機、豊田自動織機ITソリューションズ(愛知県刈谷市、鈴木洋社長)、キャッチネットワーク(愛知県刈谷市、松永光司社長)の3社は4月9日、次世代通信規格(5G)を地域限定で利用するローカル5Gの実証実験に着手したと発表した。
大隅久教授の研究対象は幅広い。複数の産業用ロボットの協調作業やパラレルリンク機構を使った懸垂型ロボットの姿勢制御から、建設機械で土砂をすくう研究、クレーン作業でつり下げた物の安定性まで扱ってきた。一見すると関連性がないが、根底には共通したテーマがある。
パナソニックは3月30日、技術研究組合産業用ロボット次世代基礎技術研究機構(ROBOCIP=ロボシップ)に3月19日付で加入したと発表した。
日本ロボット学会(会長・浅田稔大阪大学特任教授)は3月23日、同学会の論文のカテゴリーとして「人文社会」分野を新設した。ロボットに関する哲学や心理学、倫理学、経済学、法学などの論文が、同学会誌の査読や掲載の対象に加わる。
スイスに本社を置くロボット大手のABBは3月22日、同じくスイスのチューリッヒ工科大学(ETH)とのロボット研究におけるパートナーシップを拡大したと発表した。
大阪工業大学の野田哲男教授は、基礎技術からプログラミング、ロボットハンドまで産業用ロボットについて幅広く研究する。前編では電気や空圧といった動力を使わないロボットハンドを紹介したが、後編では自ら行動設計するロボットの構想について聞いた。ロボットに関する技術にとどまらず、ロボット産業の発展に寄与する取り組みもある。