ロボット用のサンディングツールを発売/OnRobot
ロボットアームの先端に取り付けるエンドエフェクタ―を製造するデンマークのOnRobot(オンロボット)は9月18日、研磨用のユニット「OnRobot Sander(オンロボットサンダー)」を発売した。
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ロボットアームの先端に取り付けるエンドエフェクタ―を製造するデンマークのOnRobot(オンロボット)は9月18日、研磨用のユニット「OnRobot Sander(オンロボットサンダー)」を発売した。
大手鋳造装置メーカーの新東工業は、新しい事業の柱として昨年2月に産業用ロボット向けひずみゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」の製造販売を開始した。従来の製品に比べて小さな力の変化も検知できるため、人の繊細な力加減が求められる作業をロボットに置き換えられる。ジクサーは幅広い産業に使える可能性があるが、現状は幅広くPRするのではなく、産業用ロボット向けの提案に力を入れる。「まずは産ロボ向けにジクサーを定着させ、そこから活躍の範囲を広げていきたい」と田名網克周グループマネージャーは言う。
大手鋳造装置メーカーの新東工業は、産業用ロボットなどに取り付けるひずみゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」を開発。今年4月から量産を開始した。従来の製品に比べて計測の精度が高く、より小さい力の変化を検知できる。繊細な力加減を必要とする精密組み立てや、対象物に倣った動作が必要な研磨、バリ取りなどの作業をロボットに任せられる。「力覚センサーにより力加減を覚えさせれば、ロボットで熟練者の作業を再現できる」と新規事業PJ推進力覚センサ事業グループの田名網克周グループマネージャーは強調する。
加工した部品の縁などにできてしまう小さな突起物「バリ」。そのバリを取るための専用設備や専用工具を製造、販売するクロイツ(愛知県刈谷市、中田周一会長兼社長)は、主要取引先の自動車業界で進む電気自動車(EV)へのシフトに対応するため、新型のバリ取りロボットを開発した。穴開けなどの機械加工とバリ取りの工程集約を実現したのが特徴だ。
ドイツのロボットハンドメーカー、シュンクは協働ロボット向けの提案を強化する。日本法人のシュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)が出展した昨年12月の「2019国際ロボット展」(iREX2019)では、展示した製品の大半が協働ロボット向けハンドだった。小間内には複数社の協働ロボットを設置し、新製品や人気製品を実演した。
10月23日からの26日までの4日間、名古屋市内のポートメッセなごやで工作機械の展示会「メカトロテックジャパン(MECT)2019」が開かれている。産業用ロボットの専門展ではないが、自社製品とロボットを組み合わせ自動化システムとして展示する工作機械メーカーや測定機器メーカーが多く、会場内ではさまざまなメーカーのロボットを見ることができる。
10月23日~26日の4日間、名古屋市港区の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開かれる工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2019」では、新方式、新技術を採用した自動化提案が数多く披露される見通しだ。例えば、新方式の機上計測システムや、ツールプリセッターをロボットで全自動化したシステムなどが展示される。バリ取りや洗浄の自動化を提案する企業もある。人手不足が深刻化する中、製造現場の自動化は喫緊の課題だ。各社の最新の自動化提案は、MECT2019の大きな見どころの一つと言えそうだ。
産業用ロボットを使ってバリ取りや面取り、磨きなどの加工を自動化する研究に力を注ぐ金沢大学の浅川直紀教授。ティーチング(ロボットに動作を覚えさせる一般的な方法)でロボットを動かすのではなく、「CAM」と呼ばれるソフトウエアを使って動作プログラムを生成しようと模索する。CAMを使う時に重要なのは「一つ一つの作業を数学的に表現すること」と強調する。
金沢大学の浅川直紀教授は、産業用ロボットを使ってバリ取りや面取り、磨きなどの機械加工を自動化する研究に力を注ぐ。ロボットは通常、ティーチング(ロボットに動作を覚えさせること)を通じて動作プログラムを生成する。しかし、浅川教授は「ティーチングレス主義」を掲げ、「CAM」と呼ばれるソフトウエアを使ってロボットの動作プログラムを作ろうと模索している。
中村留精密工業(石川県白山市、中村健一社長)は創業70周年を機に、「工作機械」「ソフトウエア」「オートメーション」の3つの分野で質的なトップを目指す「スリートップ戦略」を新たに掲げた。オートメーションの分野では①スピード②スペース③フレキシビリティー(柔軟性)――の3つを追求する考えで、最近は人と一緒に働ける協働ロボットを使った柔軟性の高い自動化提案に力を入れる。2019年5月に金沢市で開かれた「MEX金沢2019」でも、協働ロボットを使った自動化システムなど、スリートップ戦略を具体化した展示物を披露した。