[特集 国際ロボット展vol.7]「次世代の製造現場をお見せしましょう」/KUKA
ロボットは地面に固定して使うもの――。そう考える人も多いだろう。ドイツのロボットメーカー、KUKA(クカ)は近年、高性能な自社の協働ロボットを自律型搬送装置(AGV)に載せて使う提案をする。また日本では珍しい、ロボットによる切削加工も積極的に提案する。どちらも多品種少量生産時代に合わせた、適応性の高い柔軟な生産ラインを築くために必要な要素だという。
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ロボットは地面に固定して使うもの――。そう考える人も多いだろう。ドイツのロボットメーカー、KUKA(クカ)は近年、高性能な自社の協働ロボットを自律型搬送装置(AGV)に載せて使う提案をする。また日本では珍しい、ロボットによる切削加工も積極的に提案する。どちらも多品種少量生産時代に合わせた、適応性の高い柔軟な生産ラインを築くために必要な要素だという。
欧州国際工作機械見本市「EMO(エモ)ハノーバー2019」が9月16日~21日の6日間、ドイツ・ニーダザクセン州のハノーバー国際見本市会場で開かれた。欧州では人手不足が深刻化しており、自動化や省人化の提案が目立った。工作機械がメインの展示会で、ロボットはどのような作業をしたのか。ロボットの作業内容に焦点を当てる。
大手工作機械メーカーのヤマザキマザック(愛知県大口町、山崎高嗣社長)は、9月にドイツで開催された工作機械展「EMO(エモ)ハノーバー2019」で、自動化ニーズに対応する工作機械の新製品や自動化関連の新たな取り組みを数多く発表した。ハードウエアとソフトウエアの両面から顧客の自動化を支援し、高まる自動化ニーズに対応する考えだ。
産業用ロボット業界の世界4強メーカーの一つ、KUKA(クカ)。前編では同社の成り立ちや製品の特徴をKUKAジャパン(横浜市保土ヶ谷区)の星野泰宏社長に聞いた。星野社長は、「国内メーカーの知名度が高い日本では、ニッチな分野も含めて提案していきたい」という。また工場の高度な生産体制の構想「インダストリー4.0」の今と未来についても聞いた。
産業用ロボット業界では、スイスのABB、ドイツのKUKA(クカ)、日本のファナックと安川電機が世界4強メーカーとされる。しかし日本では、川崎重工業や三菱電機などを含めた国内メーカーの知名度が抜きんでており、海外メーカーの特徴や取り組みは意外に知られていない。4強の一角であるKUKAは日本市場をどう見ているのか。KUKAジャパン(横浜市保土ヶ谷区)の星野泰宏社長に聞いた。
KUKA Japanが2017年1月に発売した「KMR iiwa」は、自社開発の自律走行する台車「KMP」(P=Platform)と協働ロボット「LBR iiwa」を組み合わせたパッケージ。特定の場所に固定して使うのではなく、自動でさまざまな場所を移動しながら作業するロボットだ。LBRはドイツ語で「軽量ロボット」、iiwaは「知的な生産アシスタント(intellig