[エディターズノートvol.7]夢から現実へ
9月中旬に東京で開かれた「国際物流総合展2024」の取材を、今年は後輩に任せた(記事リンク:国際物流総合展2024 vol.1 全体の統合制御をデジタルで簡単に)。同じ日程で米国イリノイ州のシカゴで開かれていた展示会を取材するためだ。
日本でもAIロボットが身近に!?
AIが身近に感じられたのは米国だけではない。
近日中に記事を公開予定の「SHARP Tech-Day(シャープテックデー)」や、国際物流総合展の翌週に東京ビッグサイトで開かれた「ジャパン・ロボット・ウィーク2024」でも、AIを当たり前のツールの一つとして使う展示が目立った。
9月27日に記事を公開した日立製作所グループの「日立ソーシャルイノベーションフォーラム2024ジャパン」(記事リンク:ロボとAIの自律判断も! 日立が「未来の工場」見せる)でも、AIを使ったソリューションが披露された。
AIは、2012年の国際的画像認識コンテスト「ILSVRC」でAIの一種である深層学習(ディープラーニング)が注目を浴び、「第三次AIブーム」が本格化した。2010年代後半からは各種展示会でもAIをうたう展示が増えたが、当初は正直「客寄せパンダ」で、「実用性の乏しい話題性のための展示」も多かったように思う。
しかし近年は、実用を意識したAIソリューションが増え、AIが機能向上や差別化の決め手になってきた。
生成AIの登場でAIはますます注目されるようになり、投資の世界ではAI関連への投資が過熱しすぎて「AIバブルが崩壊するのでは」との懸念もあると聞く。ハードランディング(急激な落下)は避けてほしいが、良くも悪くも「夢から現実へ」のフェイズ(段階)に入ってきたのかもしれない。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
※「エディターズノート」はロボットダイジェストの編集後記として毎月月末に掲載しています。
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