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ロボットやAGV で自動化をもっと”フレキシブル”に

可搬質量が数百キロもある無人搬送車(AGV)が国内で増えている。また、ロボットや周辺機器の新製品も次々に開発されている。各社の提案に共通するキーワードの一つは「もっとフレキシブル(柔軟)に」だ。東京都江東区の東京ビッグサイトで、今年1月には「第3回ロボデックス(ロボット開発・活用展」、2月には「第23回機械要素技術展」が開かれた。両展から、柔軟な運用を実現する提案をピックアップして紹介する。

[特集SIerになろうvol.12]SIerの負担を減らす製品が続々登場!

ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)が足りない――。それならば、SIerの手間が最小限で済むような製品の開発も重要だ。ロボットと周辺機器がある程度までパッケージ化してあれば、1から始めるよりもはるかに短い時間でロボットシステムを立ち上げられ、SIerはより多くの案件をこなせるようになる。それでもSIerの手が回らない場合は、導入する企業自身がシステム構築することもできる。人工知能(AI)技術や独自のプログラミング方法により動作プログラムの作成も簡単だ。[特集SIerになろうvol.12]では、SIerの負荷を軽減するパッケージ製品の中から、工作機械メーカーのオークマとFUJIによる2製品を取り上げ、その特徴や使い方を紹介する。

[特集SIerになろうvol.2]現場を何も変えない「ヒト」として/星野京延THKインテックス副会長

THKインテックス(東京都港区、寺町崇史社長)はTHKのグループ企業で、FAメーカーからロボットシステムインテグレーター(SIer)に参入した先駆けだ。参入の理由は、新市場の開拓。人に代わるヒト型ロボットを生産システムに組み入れる時には「製造現場を何も変えることなく導入できる。人と同じように、人事部に採用してほしい」と星野京延副会長は話す。重要なのは人とロボットの「親和性」という。

[気鋭のロボット研究者vol.4]AIで物の形から使い方を推定【後編】/中京大学橋本学教授

連載4回目を迎えた今回は、3つの分野のセンシング・情報処理技術を主な研究テーマに掲げる中京大学の橋本学教授に話を聞いた。2018年12月3日にアップした前編では、産業用ロボットに関わる分野の研究として、ばらばらに積まれた物体をつかみ上げる(ピッキング)時に使われるロボットの視覚システムの事例を紹介した。後編では製造現場ではなく、一般家庭にロボットを導入する時に求められる視覚システムを取り上げる。橋本教授は、物体の形状から機能、つまりその物体の使い方を人工知能(AI)で推定する機能認識のシステムを開発した。

[注目製品PickUp!Vol.4]こんな構造見たことない、狭い空間を縦に使う【後編】/セイコーエプソン 「Nシリーズ」

セイコーエプソンの垂直多関節ロボット「Nシリーズ」は、折りたためる独自のアーム構造を採用したユニークな製品だ。アームの根元から次の関節(第二関節)までがとても長く、第二関節から内側に折りたたむようにアームを使う。前編ではこの構造の特徴やメリットを取り上げたが、後編ではその使い方に焦点を当てる。「狭い空間でさまざまな作業ができるのは、この製品の大きな魅力」とロボティクスソリューションズ事業部長の吉田佳史執行役員は言う。

[気鋭のロボット研究者vol.4]ロボットに物体を認識する“目”を【前編】/中京大学橋本学教授

連載4回目を迎えた今回は、3つの分野のセンシング・情報処理技術を主な研究テーマに掲げる中京大学の橋本学教授を紹介する。橋本教授は、産業用ロボットに関わる分野では、ばらばらに積まれた物体をピッキングする時に使われるロボットの視覚システム、つまりロボットの“目”の役割を果たすシステムについて研究する。2013年には、ばら積みされた物体の位置や姿勢を効率的に認識できる「ベクトルペアマッチング」という独自のアルゴリズム(プログラムの問題解決手順や計算方法)を開発した。

[SIerを訪ねてvol.2]3つの要素で新市場を開く【その3】 /バイナス

本連載2回目は、愛知県稲沢市に本社を置き、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業と教育事業を2本柱で展開するバイナス(渡辺亙<とおる>社長)を訪ねた。前回まではそれぞれの事業の特徴を伝えた。今回はバイナスの設立から現在に至るまでの経緯に加え、今後の展望もリポートする。既存のビジネスに加え、物流業界向けのロボットシステムの提案や独自のロボットハンドの外販など、新規事業にも挑戦する。また、18年9月には新工場の建設に着工する。生産能力を強化し、事業のさらなる拡大を図る。

[SIerを訪ねてvol.2]3つの要素で新市場を開く【その2】 /バイナス

本連載2回目は、愛知県稲沢市に本社を置き、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業と教育事業を2本柱で展開するバイナス(渡辺亙<とおる>社長)を訪ねた。前回は主にSIer事業の特徴や強みを紹介した。今回は、もう一つの柱である教育事業をリポートする。教育事業は、主に大学や工業高校などの教育機関にロボットなどの実習装置を販売する事業だ。最近は、教育機関だけではなく、SIer向けにもロボットの実習装置を販売しており、SIerの育成にも注力する。

[SIerを訪ねてvol.2]3つの要素で新市場を開く【その1】 /バイナス

連載2回目は、愛知県稲沢市に本社を置くバイナス(渡辺亙<とおる>社長)を訪ねた。バイナスは①物づくり事業(ロボットFA事業)②人づくり事業(FA教育事業)――の2本柱で事業を展開する。【その1】では主に、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としての事業である物づくり事業の特徴を紹介する。バイナスのSIer事業の特徴は、自動車部品や電子部品、食品、薬品など、取引先の業種が多岐にわたること。ビジョンカメラと力覚センサー、独自性の高いハンドの3つの要素を生かしたロボットシステムを製作することがバイナスの得意技だ。

桁違いの超多品種・高速処理を物流向けに提案/KyotoRobotics

Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市、徐剛社長)は、物流業界向けに産業用ロボットを使った「デパレタイジング・ロボット・システム」を開発した。パレット(荷台)やカゴ車などに積まれた段ボール箱をコンベヤーなどに自動で荷降ろし(デパレタイズ)する。デモンストレーションでは、同社が「業界最速」と胸を張る毎時800箱の高速デパレタイズを披露した。独自のビジョンセンサーがこのシステムの肝だ。

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