ロボットの動作を補正して精密作業を自動化/タマディック
タマディック(E51)は、協働ロボット2台に3Dカメラを取り付け、コネクターの挿入作業を自動化した。同社が開発した、ロボットの位置補正技術を活用しており、ロボットの動作に補正をかけられる。高橋良幸プロジェクトマネージャーは「コネクターを挿入する際に、位置や角度が少しでもずれると失敗してしまう。わが社の技術なら数十ミクロン単位でロボットの動作を制御できるため、精密な作業も自動化できる」と自信を見せる。
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タマディック(E51)は、協働ロボット2台に3Dカメラを取り付け、コネクターの挿入作業を自動化した。同社が開発した、ロボットの位置補正技術を活用しており、ロボットの動作に補正をかけられる。高橋良幸プロジェクトマネージャーは「コネクターを挿入する際に、位置や角度が少しでもずれると失敗してしまう。わが社の技術なら数十ミクロン単位でロボットの動作を制御できるため、精密な作業も自動化できる」と自信を見せる。
三機(D44)は協働ロボットを台車ごと連結する製品「ガッチャンコ」をアピールする。製品名は、「ガッチャンコ」と台車を連結させる音から命名した。接続後の再位置出しは不要。新型モデルでは、ハンドルを回すことで最大150mmの高さ調整ができる。吉田勝彦取締役は「コミカルなPRソングを作って気合は十分」と意気込んだ。
モリタ(E27)は製造現場の自動化に貢献する協働ロボットなどを展示する。ブースでは協働ロボットがワーク(検査対象物)の色を識別し、傷の有無を検査する自動化システムのデモを実演している(=動画)。
フレアオリジナル(E67)と共同出展者の日立重機設計は、協働ロボットとエアバランサーの組み合わせを提案する。協働ロボットの可搬質量には限りがあるが、重量物の搬送をアシストするエアバランサーを使うことで可搬質量を拡張できる。「会場では40kgの荷物の搬送を提案するが、組み合わせるエアバランサー次第でさらに重い物も扱える。来場者からは『こういうものが欲しかった』との声をいただいた」と日立重機設計の飯村直樹常務は話す。
中国のロボットメーカーDobot Robotics(ドゥーボットロボティクス)の日本法人DOBOT JAPAN(ドゥーボットジャパン、E41)は、2.5Dカメラを搭載したロボットでピッキングデモを展示する。2Dカメラでは捉えるのが難しい角度がついた場所でも、スムーズにピッキングできる。
ブース担当者は「共同出展のアスカ、リョーサン、TechShare(テックシェア)の展示もあわせて見てもらえたら」と語った。
台湾のTECHMAN ROBOT(テックマンロボット、D38)は、35kg可搬の協働ロボット「TM30S」を国内初披露した。「来月正式発売する予定」と台湾から来日した日本営業担当者は話す。その他、オプションの人工知能(AI)機能を利用した外観検査も提案。ロボットの動作を止めずに検査する「フライングトリガー機能」が注目を集めた。
商社の三井物産マシンテック(E26)は、金属加工から測定、保管までを一貫で自動化したシステムを出展している。台湾のシムフォースが開発した「インテリジェント製造システム」で、国内では初披露となる。マシニングセンタ、3次元測定機、協働ロボット、加工物(ワーク)と切削工具の両方を保管できるストッカーを連動させる。その加工プログラムや測定プログラムの自動生成、稼働管理など一つのソフトウエアで完結できる。
オークマ(D04)は5軸マシニングセンタ(MC)「MU-500VⅢ」と20kg可搬の協働ロボットシステムの新製品「OMR20」を組み合わせた自動化システムを展示している。MC向けだと従来は3軸機がOMR20の対象機だったが、今回初めて5軸機にOMR20を搭載して出展したという。工程集約が可能な5軸MCとOMR20を組み合わせることで、多品種少量生産の自動化を実現する狙いだ。
テイアイテイ(E72)は、協働ロボット用保護カバー「RobotFit(ロボットフィット)」を提案する。各社の協働ロボットに対応できるが、今回展ではアーク溶接に最適なダイヘンの協働ロボット「FD-VC4」に装着して展示した。「スパッタ(溶接時に飛散する金属粒)による汚れを防ぎたいといったニーズがあり、引き合いは好調」と諏訪秋彦営業部長は言う。
シナノケンシ(D12)は、自律走行型搬送ロボット(AMR)「Aspina(アスピナ)AMR」を出展した。協働ロボットと組み合わせ、搬送後のワーク(対象物)の載せ換えも自動化できる。企画営業部マーケティング課の宮下秀一係長は「ワークの搬送だけでなくその後工程も自動化したいとの要望が増えているため、簡単なシステムならわが社で構築できるような体制を整えた」と話す。