ロボが自動でジョーを脱着/北川鉄工所
北川鉄工所(D08)は自動ジョー交換システム「BR-AJCシステム」などを展示している。会場では、旋盤用チャックのジョー(爪)をロボットで自動交換するデモが見られる。「ジョーを脱着しても把握精度を維持できる。BR-AJCシステムを目当てにブースへ来る来場者もいる」と担当者は話す。
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北川鉄工所(D08)は自動ジョー交換システム「BR-AJCシステム」などを展示している。会場では、旋盤用チャックのジョー(爪)をロボットで自動交換するデモが見られる。「ジョーを脱着しても把握精度を維持できる。BR-AJCシステムを目当てにブースへ来る来場者もいる」と担当者は話す。
三機(D44)は協働ロボットを台車ごと連結する製品「ガッチャンコ」をアピールする。製品名は、「ガッチャンコ」と台車を連結させる音から命名した。接続後の再位置出しは不要。新型モデルでは、ハンドルを回すことで最大150mmの高さ調整ができる。吉田勝彦取締役は「コミカルなPRソングを作って気合は十分」と意気込んだ。
岡谷鋼機(C05)は無人搬送車(AGV)や無人搬送フォークリフト(AGF)などを組み合わせた物流の自動化システムを展示する(=写真)。3Dカメラを搭載したAGFが鉄製の荷役台(パレット)の形状を認識し、正確に積み上げるデモも実施している。
会期2日目に展示ホールCのメインステージで、日本ロボットシステムインテグレータ協会(E21)はシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)同士やSIerとロボット導入検討企業が交流を図るためのイベント「SIer’s Day(エスアイアーズ・デイ)in 中部(愛知)」を開催した。
モリタ(E27)は製造現場の自動化に貢献する協働ロボットなどを展示する。ブースでは協働ロボットがワーク(検査対象物)の色を識別し、傷の有無を検査する自動化システムのデモを実演している(=動画)。
アイエイアイ(D02)は電動シリンダー「エレシリンダー」などを展示する(=写真)。電動のためコンプレッサーを設置する必要がなく、「二酸化炭素の排出量を抑えられ、電気代を削減できる。業界を問わずさまざまなお客さまの製造ラインに導入していただきたい」担当者は話す。
ロボットの遠隔操作プラットフォームサービスを手掛けるリモートロボティクス(E8)は、ブース内からロボットを遠隔操作するデモを披露した。会場の豊電子工業(E5)のブース内のロボット3台と、会場外の2カ所で稼働するロボット2台を、1人の作業者が遠隔操作する。担当者は「外観検査システムで人工知能(AI)が判定し切れない場合などに、作業者に通知を送る。対応の優先度なども表示するよう設定できる」と説明する。
スターテクノ(E52)は、ファナックの垂直多関節ロボット3台や自社開発のシート材切断機などを使ったプラスチック段ボール箱の自動組み立てシステムを展示している。切断、折り込み、接着、組み立て、溶着の5つの工程を経て、1枚のプラスチックのシート材から段ボール箱が自動的に組み立てられる。ブースでは、段ボール箱ができるまでの一連の工程を見学できる。
三共製作所(D15)は、直動機構「ライナーユニット」を走行軸と昇降軸として使い、その上にロボットを設置することで、各種ロボットの可動範囲を広げる提案をする。
ライナーユニットは高速に駆動でき、位置決め精度が高いのが特徴。会場では、水平多関節(スカラ)ロボットを乗せ、製造現場で広く使われる「通い箱」の搬送を実演している。
システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の高丸工業(E34)は、「遠隔PC操作溶接ロボットシステム」を展示している。パソコンを使って遠隔でロボットのティーチングができるのが特徴。高丸正社長は「ドラッグ&ドロップで直感的に操作でき、溶接の技能がない人でも問題なく扱える。どのメーカーのロボットを使っても操作方法が変わらないのも長所の一つ」と力を込める。