[気鋭のロボット研究者vol.6]機械同士が「心」を通わす【前編】/岐阜大学山本秀彦教授
工場の生産性向上や自動化への取り組みに多くの企業が注力する。山本秀彦教授は、人工知能(AI)システムを利用した工場の知能化の研究を進める。無駄のない設備のレイアウト、無人搬送車(AGV)や双腕ロボットの作業効率の向上を実現し、モノのインターネット(IoT)を使った工場全体の最適化を提案する。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
NEW ARTICLE
工場の生産性向上や自動化への取り組みに多くの企業が注力する。山本秀彦教授は、人工知能(AI)システムを利用した工場の知能化の研究を進める。無駄のない設備のレイアウト、無人搬送車(AGV)や双腕ロボットの作業効率の向上を実現し、モノのインターネット(IoT)を使った工場全体の最適化を提案する。
4kgと驚異の軽さを誇るデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、杉戸克彦会長)の協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。ロボットを固定して使う従来の考え方を変え、人手が欲しい所へ持ち運んで使用する。また、初心者でも簡単に操作できるがプロが使えば複雑で高度なシステムも構築できるなど、機能面でも高い拡張性を持つ。前編では基本スペックを始め目に見える特徴を紹介したが、後編では使って初めて分かるコボッタの充実した機能について紹介する。
コンパクトな産業用ロボットは多くあるが、そのほとんどが据え付け型で、設置後はその場所で同じ作業を続ける。しかしデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、杉戸克彦会長)の開発した協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」は、コントローラーを内蔵しながらも1台あたり約4kgと片手で持ち運べる驚きの軽さのため、人手の欲しい場所まで持ち運ぶことができる。従来のようにロボットを1つの場所に固定するのではなく、必要な場所に持っていく逆転の発想を形にした。初心者でも簡単に操作できるが、プロが使えば複雑で高度なシステムも構築でき、機能面でも高い自由度を持つ。今回の注目製品PickUp!ではコボッタの魅力を紹介する。
松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。同社が爪交換の自動化に取り組み始めたのは、今から30年以上も前。だが、ここ2~3年で注目度は一気に高まったという。それはなぜだろうか――?
松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造、販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。チャックの爪は従来、人が手作業で交換していた。これに対し同社は、最近の深刻な人手不足に対する解決策(ソリューション)として、次のような提案に力を入れる。爪の交換はロボットにお任せあれ――と。
ドイツの真空機器メーカーの日本法人シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は2月、薄いシート状の物を吸い付けて搬送する真空グリッパー「FLGR」を発売した。FLGRの吸着部は板状で、無数の穴から空気を吸い込む。対象物を面で吸着するため、シート材のしわや変形を防げる。吸着部のサイズや材質は複数種類から選べる。
クラウドサービス推進機構(松島桂樹理事長)と、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は3月14日、東京都港区の機械振興会館ホールで「第1回新時代のものづくり研究会」を共同開催した。モノのインターネット(IoT)やロボットなどの各分野の専門家が登壇し、最新動向などを紹介した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京工業大学(東工大)は共同で、世界最長(東工大調べ、2019年3月13日現在)の10mのアームを持つ多関節ロボットを開発。3月13日、アーム先端で10kgの重量物が保持できることを実証したと発表した。
三重ロボット外装技術研究所(三重県四日市市、森大介社長)が開発した、接触検知機能を備えたロボット用安全カバー「YaWaRaKa(柔らか)ロボD」が産業用ロボットメーカーやサービスロボットメーカーなどから注目を集めている。柔らかロボDの最大の強みは、何かが触れた瞬間に「ピタッ」とロボットを停止させること。柔らかくて人に優しい素材であるウレタンをカバーに採用したのもポイントだ。前編では記者の体験を中心に、柔らかロボDの特徴や仕組みを紹介した。後編では、柔らかロボDに関するビジネスモデルなどを取り上げる。
三重ロボット外装技術研究所(三重県四日市市、森大介社長)が開発した、接触検知機能を備えたロボット用安全カバー「YaWaRaKa(柔らか)ロボD」が大手産業用ロボットメーカーやサービスロボットメーカーなどから注目を集めている。柔らかロボDの最大の強みは、何かが触れた瞬間に「ピタッ」とロボットを停止させること。柔らかくて人に優しい素材であるウレタンをカバーに採用したのもポイントだ。記者も実際に触らせてもらった。本記事では、記者の実体験と森社長への取材を基に、柔らかロボDの特徴や仕組みなどを紹介する。