[ロボットが活躍する現場 vol.35]3つの要素で実現した研磨の自動化/RK(1/3)
手仕上げなしの仕上がり
RKでは、現在の10台のロボットを研磨加工に使っている。ロボットが対象物(ワーク)を持ち、研磨機に押し当てて加工するシステムが大半だ。
ロボット2台と研磨機を組み合わせたシステムでは、チタン合金製のマグカップの縁と外面を研磨する。マグカップの縁に生じた微小な突起物(バリ)を除去し、外面に光沢を生む。
まず、コンベヤーでマグカップを搬送し、1台目のロボットが外側から把持する。そして、マグカップを回転させながら縁を研磨機に押し当てて、バリを取るなどの加工をする。その後、2台目のロボットにマグカップを渡す。
2台目のロボットはマグカップを内側から把持して、外面を研磨機に押し当てて、研磨する。押し当てる箇所をずらしていき、外側全面を磨く。終わると、排出側のコンベヤー上に置く。加工品質は、そのまま製品として出荷できる水準という。