スペインの工作機械メーカーがロボット市場に参入/ダノバット
スペインに本社を置く工作機械メーカーのダノバットが6軸仕様の垂直多関節ロボット「DMTRシリーズ」を開発し、ロボット市場に参入した。フランスのパリで3月4日~6日にかけて開催された複合材料の専門展「JEC World(ジェックワールド)2025」で同シリーズを初披露した。
DMTRシリーズには同社の工作機械製造のノウハウが生かされており、軌跡精度や位置決め精度、剛性(変形のしにくさ)の高さに大きな特徴を持つ。穴開けやリベット打ちといった機械加工や、積層造形、組み立て作業などの自動化に力を発揮する。同社は70kg~520kg可搬の複数のモデルをラインアップする計画だ。
アルザーガCEOは「DMTRシリーズは工作機械の精度や安定性と、ロボットの機敏性や柔軟性を兼ね備えた製品。航空宇宙や自動車、エネルギー産業などの分野に新たな生産の可能性をもたらすだろう」と述べる。