自動化やDXは「トップダウン×ボトムアップ」で、中小製造業向けのイベントを岐阜で開催/2024 ぎふ ものづくり × DX フェス
「2024 ぎふ ものづくり × DX フェス」が10月2日、岐阜県各務原市の会議ホールなどで開催された。同フェスは地元の中小製造業の自動化やデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル技術による変革)推進を支援する目的で2022年から始まったイベント。今回も多数の地元の中小製造業などが登壇し、自動化やDXの事例を発表した。
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「2024 ぎふ ものづくり × DX フェス」が10月2日、岐阜県各務原市の会議ホールなどで開催された。同フェスは地元の中小製造業の自動化やデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル技術による変革)推進を支援する目的で2022年から始まったイベント。今回も多数の地元の中小製造業などが登壇し、自動化やDXの事例を発表した。
「外観検査を人工知能(AI)だけに任せても100%正しい結果を出せるわけではない」と、良品AI外観検査システム「TDSE Eye(アイ)」を設計、開発するTDSEの柴田敦新規プロダクト開発グループ長は明かす。精度を高めるためのAI学習には時間がかかるため、あえて目視検査も取り入れることを提案する。そこで目を付けたのが、リモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)が提供する遠隔ロボット操作サービス「Remolink(リモリンク)」だ。AIが判断に困るもののみを目視で検査するため、精度を担保しながら検査作業の大半を自動化できるようになる。
ミスミグループ本社は、新サービス「MiBOT(ミボット)」の本格展開を始めた。主に中小製造業への産業用ロボットの導入を支援する。全国のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と連携し、各用途向けのパッケージシステムを紹介するウェブページを構築した。
日本規格協会は10月21日、日本産業規格(JIS)の「ロボティクス-用語(JIS B 0134)」を改正した。今回の改正では、ロボット技術の発展に伴う新しい用語の追加や修正、サービスや医療分野への対応強化を図った。同時に、産業用ロボットの形態や性能に関する用語のうち、使われなくなったものを除外した。
ダイフクは11月8日、2024年12月期第2四半期(中間期、24年4月~9月)の決算説明会をオンラインで開催した。同社は今期から決算期を3月期から12月期に変更しており、受注高は24年3月期中間期(23年4月~9月)と比べ13.5%増の3339億円だった。北米で空港向けシステムが大きく伸長した他、一般製造業や流通業、半導体生産ライン向けが堅調に推移した。
中国に本社を置くrealman robotics(リアルマンロボティクス、日本支社=東京都江東区)は11月18日、超軽量・小型の協働ロボット「ECO62-B」を発売したと発表した。
三菱電機は11月1日、産業用ロボット「MELFA(メルファ)シリーズ」の新製品「FR PLUS(プラス)」を発売した。動作が高速かつ高精度な点が大きな特徴。「メルファHigh Drive(ハイドライブ)機能」を搭載しており、独自の振動制御アルゴリズム(計算方法)で位置決め時の振動を抑えられる。動作経路の補正にも優れ、軌跡精度が高い。
安川電機は11月7日、電気自動車(EV)のバッテリーの組み付け作業などを自動化するスカラロボット「MOTOMAN(モートマン)-ME1000」を発売した。
ロボットダイジェストの記者が、読者に代わりショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第31回は、ワークストッカーやコンベヤーなど製造ラインを自動化する周辺装置を開発、製造するトライテクス(愛知県常滑市、桑山裕章社長)を訪問した。同社は今年2月にシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に参入。本社工場の一画に協働ロボットシステムのショールーム「ロボコラボ」を設立した。顧客を特定の産業に限定せず、幅広い産業をターゲットに据えて協働ロボットシステムを提案する。
名古屋市港区のポートメッセなごやで今年10月、「第7回名古屋ロボデックス」など複数の展示会が開催された。協働ロボットの導入支援サービスなど、人手不足に悩む製造業への多彩な自動化ソリューションが提案された。