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[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【後編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「自動化について今後は、工学だけでなく経済や経営の課題としても研究を深めたい」と小平氏は語る。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【前編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「今後、中国製ロボットが日本のロボット産業にとっての大きな脅威となる」と小平氏は警鐘を鳴らす。

ロボットハンドのラインアップ拡充/オンロボット

デンマークに本社を置くロボットハンドメーカーのOnRobot(オンロボット)は、製品ラインアップの拡充に力を入れる。2月20日には、ヤモリが壁に張り付くのと同じ原理を利用した「Gecko(ゲッコー)グリッパー」のコンパクト版、「Geckoシングルパッド(SP)グリッパー」(=写真)を発売した。分子間に働くファンデルワールス力と呼ばれる力で対象物を吸い着けて搬送する。真空吸着方式と異なり、穴の開いた対象物も吸い着けられる。同28日には、コンパクトで最長150mmのロングストロークが特徴の3爪グリッパー「3FG15」を発売した。3爪のため円筒形状の物も安定して把持できる。旋盤などの工作機械への加工物の着脱に適する。

ロボットは危ないものだと認識していますか?/日本認証

日本認証(大阪市淀川区、佐川浩二社長)は、2018年からロボットシステムの安全に関する資格「ロボットセーフティアセッサ資格制度(RSA)」を運営する。また、セミナーでは「ロボットは危ないものだと認識していますか?」と問いかけ、ロボット安全や機械安全に関する知識、ノウハウを講義し、ユーザーの意識の向上を図る。佐川社長は「ロボットシステムの開発、構築のプロセスでは安全に対する責任の所在がはっきりしないので、事業としてリスクがある。RSAを通じて安全なロボットシステム作りを後押ししたい」と語る。

どうやってロボット入れた? 導入事例セミナーに関心集まる/名古屋市

名古屋市は2月10日、同市昭和区の名古屋工業大学で「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ導入事例セミナー」を開催した。同大学が運営する「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ専門人材育成講座」を受講した企業の担当者が講師を務め、自社のロボット導入事例やモノのインターネット(IoT)システムの導入事例を報告し、参加者の関心を集めた。

チューリッヒ工科大発のベンチャーが安川電機と提携/ラピュタロボティクス

スイス・チューリッヒ工科大学発のロボットベンチャー企業Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス、日本法人=東京都中央区、ガジャン・モーハナラージャー最高経営責任者<CEO>)は2月17日、安川電機との資本・業務提携を発表した。ラピュタロボティクスは、複数種類のロボットや周辺機器などを統合的に制御するためのプラットフォームを提供する企業。ロボットメーカーとして世界大手の安川電機との提携により、提供できるサービスを拡充。これまでは大手企業を主な対象としてきたが、今後は中小企業でも導入しやすい産業用ロボットと無人搬送車(AGV)が連携するシステムなども提供する考えだ。

AI・ロボットセミナー、3月6日都内で開催/東京都中小企業振興公社

東京都中小企業振興公社(保坂政彦理事長)は3月6日、東京都台東区のAP秋葉原で「AI・ロボット導入・活用セミナー ~AI・ロボットによる検査自動化はここまで来た~」を開く。検査工程の自動化をテーマに、人工知能(AI)による外観検査・画像検査システム「WiseImaging(ワイズイメージング)」などを開発、販売するシーイーシーの大和田健太氏や、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)である河政工業(東京都葛飾区)の中瀬勲社長が講師を担当。最新の自動外観検査システムの技術や事例を紹介する。

物流が変わる! 注目浴びる新世代AGV【後編】

新世代の無人搬送車(AGV)が次々に登場し、物流業界を大きく変え始めている。2月12日~14日に開かれた「スマート工場 EXPO」などの展示会にも多くのAGVが出展され、来場者の注目を集めた。前編では周辺環境を認識して自律的に走行できる「SLAM(スラム)方式」のAGVを紹介したが、その他の方式を採用したAGVや、応用製品・関連機器なども展示された。

新製品と業務提携で物流向け強化/オリックス・レンテック

 オリックス・レンテック(東京都品川区、細川展久社長)が物流向けのロボット・レンタル・サービスを強化する。2月18日から、中国HIKROBOT(ハイクロボット)製の自動搬送ロボット「Latent Mobile Robot(レイテント・モバイル・ロボット)」(=写真)の取り扱いを開始した。陳列棚の下に潜り込み、棚ごと持ち上げて搬送できる。費用は「6カ月お試しレンタルパック」で月額32万8000円(税別)から。また同日、物流分野を得意とするシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のオフィスエフエイ・コム(栃木県小山市、飯野英城社長)との業務提携を発表した。オフィスエフエイ・コムは物流現場の事前調査・分析から実際のシステム構築までを一貫してできる企業で、倉庫管理システムなども自社で開発する。同社と提携することで、物流ロボットだけでなくシステム全体を一括で提供できる。

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