[進化する物流vol.21]ロボット自動倉庫「Skypodシステム」の新世代モデルを開発/Exotec Nihon
棚の最下段を走行スペースに
搬送ロボットが棚間を昇降するスカイポッドシステム
フランスの物流ロボットベンチャー企業の日本法人、EXOTEC NIHONは2月7日、スカイポッドシステムの新世代モデルを発表し、同日から販売を開始した。
スカイポッドシステムは、保管棚やピッキングステーション、搬送ロボットなどで構成されるロボット自動倉庫。搬送ロボットが水平移動だけでなく、棚間を昇降することが大きな特徴で、保管棚からのコンテナ(樹脂製の箱)の取り出しも搬送ロボットが担う。
梱包や順立て、仕分けにも対応
在庫品を出荷用の箱に直接入れられ、仕分けや順立ても可能
ソフトウエアも大幅に刷新し、さまざまな機能を追加した。大きな変更点が、梱包や仕分け、順立てなどもシステム内でできるようにしたことだ。
これまでは、棚で在庫品を保管し、それを発注に応じて作業者が待つピッキングステーションへ運ぶことがスカイポッドシステムの主な機能だった。新システムでは、店舗出荷用の折り畳み式コンテナや通販出荷用の段ボール箱もシステム内にストック。ピッキングステーションの左に在庫用コンテナ、右に出荷用の箱が自動搬送され、作業者が左箱の在庫品を右の箱へを移すだけでピッキングが完了する。
必要な物がそろった出荷用の箱は再びシステム内へと戻され、方面別の仕分けや、積み込み時の順序に応じた順立てをされた上でシステムから出庫される。出庫された箱は仕分けや順立てが終わっているため、そのまま積み込むだけで出荷が可能だ。