[活躍するロボジョvol.37]知識を吸収し続ける/アスカ 平木絵理子さん
誰にでも伝わるよう工夫
アスカは自動車部品事業、分電盤などの制御システム事業、ロボットシステム事業の3つの事業を展開する。1982年に自社の製造ライン向けに直交座標型ロボットを開発したのがきっかけで、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に参入した。昨年には協働ロボットのパッケージシステムや周辺機器などを販売するブランド「UNI-ROBO(ユニロボ)」をスタート。幅広い産業をターゲットに新ブランドを訴求する。
ロボットシステム事業部に所属する平木絵理子さんは協働ロボットシステムに関するあらゆる業務に携わる。顧客の対象物(ワーク)を使ったロボットの動作検証や展示会用のデモ機のサンプルプログラムの構築、ロボットシステム導入後の顧客サポートなど業務内容は多岐にわたる。
ロボットの迫力に魅せられて
常に学ぶ姿勢を大事に
入社3年目を迎えた平木さんは新しい業務にも挑戦している。実際に顧客に納入する協働ロボットシステムの電気設計を初めて任されたのだ。電気設計はCAD(コンピューター設計支援)ソフトウエアを使ってロボットの制御盤などの電気回路図を設計する。
「デモ機のサンプルプログラムなどは、電気回路図を描かずに構築することがほとんどでした」と話す平木さん。「電気設計はシステムに必要な電力量を計算したり配線を選んだりと考える作業も多いですが、できることが増えて自分がレベルアップした時にやりがいを感じます」と笑顔を見せる。
休日は友人と映画に行ったり自宅でアニメを見たりしてリフレッシュするという平木さん。現在の課題を問うと、「知識の少なさ、これに尽きます。常に学ぶ姿勢を大事に、知識を吸収し続けたいです」と向上心をにじませる。
また、セミナーのバリエーションの拡充を目標に掲げる。「今後はDOBOTの他のロボットを扱ったセミナーも開催したいです」と平木さんは意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)