アーム衝突時の衝撃を逃がせる減速機用のギアを開発/NEDO
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横浜国立大学は1月30日、ロボットの関節の動きをしなやかにできる減速機用ギア「バイラテラル・ドライブ・ギヤ」を開発したと発表した。
ロボットの関節に使われる減速機は、モーターのトルクを増幅させてアームに伝えるが、逆にアーム側から力が加わると柔軟に動かないため、アームが人に衝突しても衝撃を吸収できず、危険が生じていた。
今回開発したギヤは歯車の形状などを工夫し、トルクの伝達を極限までスムーズにすることで、アーム側から力が加わっても柔軟に回転可能。これにより、アームが人に接触した際の衝撃を吸収できる。トルクを100倍超に増幅する減速機でこれを実現したのは今回が初。
日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長)が今後、同ギヤの実用化を目指す。