[ロボットが活躍する現場vol.27]ロボット化して事業立て直し/ニッキフロン
クリーンルームで無人化
ニッキフロンがロボットを導入したのは、フッ素樹脂製のダイヤフラム(弾性薄膜)の製造ラインだ。特殊なセンサーに使われる製品で、電磁誘導加熱で310度まで予熱した金型にフッ素樹脂を投入して加熱プレスで溶融させ、その後に冷却プレスで成形する。加工前に金型を組み立てたり、金型に残った樹脂をブラスト洗浄装置で除去する工程も含め、無人運転を実現した。金型の予熱や冷却プレス中の待機時間があるため、ワンサイクルは35分と長め。川崎重工業の6軸垂直多関節ロボットを中心に、円形に設備が並ぶ。フッ素樹脂に異物が混入するのを防ぐため、クリーンルームに据え付けられた。