[特集 国際ロボット展vol.3]AIやIoTを実装、使いやすさ意識の高度な技術/ファナック
デザインと機能性を両立
今年4月に発売したスポット溶接ロボット「R-2000iD/210FH」では新たに、デザイン性の向上にも取り組んだ。
土台付近がすっきりし、スタイリッシュなアーム側面にはV字のアクセントを入れた。アームは中空構造で、配線や配管を内側に通せる。配線や配管の挙動を気にする必要がないため、実機を使わないオフラインティーチングがしやすく、複数台を密集させたレイアウトにも対応しやすい。
「意匠性だけでなく、機能性も両立するデザインを追求した。アーム下面の大きな開口部からケーブルを交換できるなど、保守性も高い。ファナック商品すべてに共通する高い信頼性ももちろん確保している」(稲葉専務)。
この他にもファナックではさまざまな技術や製品を開発しており、その一端をiREXで披露する。
「産業用ロボットが導入される分野は確実に広がってきた。なじみのない方が導入を検討するケースも増加してきた。それゆえ、オペレーションを簡単にしてほしいとの要望は当然理解できる。逆になじみのある方からも、多くの具体的な改善要望がある。両者の要望を満たせるような商品に少しでも近づけたい。ぜひとも、iREXのファナックブースにお立ち寄りいただければ」と稲葉専務は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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