[活躍するロボジョvol.36]近隣住民との触れ合いが活力に/ZMP イレム・ウィグルさん
自動走行技術の要を受け持つ
日本で最先端のロボット研究を
ドイツで実践的な経験を積んだウィグルさんは修士課程の修了後、2017年に国費外国人留学生制度を利用し、東京大学大学院の博士課程に進んだ。専攻は工学系研究科精密工学専攻だ。「日本に来たのは、博士課程のプログラムに魅力を感じたから。ドイツでは授業の補助など研究以外の仕事もカリキュラムに含まれるのに対し、日本では最先端の研究に専念できるのが決め手でした」と振り返る。
東京大学で研究に励む中、21年にはアルバイト社員としてZMPの開発チームに加わり、同年に博士課程を修了してそのままZMPへ入社した。「ZMPは搬送用ロボットや警備用ロボットなど多彩な製品とそれに関わるプロジェクトがあり、多くのことを学べる環境」とウィグルさんは言う。
ZMPは社員同士のチームワークが良く、働く環境としても良いという。「日本に来たばかりの頃は、周囲とのコミュニケーションに難しさを感じる時もありました。ですがZMPは海外出身の社員も多く国際色豊かな企業のため、文化や言語の壁も感じずとても働きやすいです」と話す。