[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.6]40歳で突然の異動、事業部門の管理職に【後編】/小平紀生
ビジネスは面白い
私が事業部門に移った90年代前半は、バブル経済の崩壊直後で、受注激減の最悪な状況でした。
日本経済はそれまで、景気が悪くなったことは何度もありながら、結局は回復して成長を続けてきました。
しかし今回ばかりは、そうは楽観視できないような肌感覚がありました。そのため、組織改編とともに事業戦略も見直しました。
これまでのロボット事業は汎用的なロボットを開発し、適用できるアプリケーション(使い方)を広げるという方向でした。
そこから、手堅い需要が見込める用途に絞り込んでその用途の要求には徹底的に応えるという用途特化型への転換です。