SIer2社が合弁会社を設立、相模原で生まれた新たな連携の形【前編】/トランセンド(JET、永進テクノ)
それぞれが独立したSIer
NEDOの助成事業をきっかけに協業
両社の社長が知り合ったのは13年ごろ。地元の事業者が集まる会合でのことで、懇親会で同じ大学の出身と分かり、親しくなった。
その後、15年に永進テクノが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」への応募を検討した際、単独では難しいとJETに協業を提案。17年までの3カ年で、「食品工場のコンビニ向け配送仕分けロボット」を共同開発した。
永進テクノの鈴木社長は「JETはさまざまな分野の幅広い設備を、ソフトウエアまで含めて開発してきた実績があり、その開発力はパートナーとしてとても魅力的だった。わが社は重工メーカー向けの溶接ロボットシステムなどの実績は多いが、開発力ではかなわない」と協業相手にJETを選んだ理由を話す。
JETの遠藤社長は、「永進テクノは浮上油回収装置のメーカーとして多くの企業と取り引きがあり、顔の広さや情報収集能力がわが社とは比較にならない。現場での施工力も高く、アフターサービスの体制などもしっかりしている」と永進テクノの魅力を語る。