ドイツの真空機器メーカーの日本法人シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は2月、薄いシート状の物を吸い付けて搬送する真空グリッパー「FLGR」を発売した。
FLGRの吸着部は板状で、無数の穴から空気を吸い込む。対象物を面で吸着するため、シート材のしわや変形を防げる。吸着部のサイズや材質は複数種類から選べる。最大で毎分600lの大流量で吸引でき、高速搬送にも対応できる。空気中のちりなども吸い込んで除去できる。
薄いため通常の真空グリッパーでは変形の恐れがあるリチウムイオン電池の電極材やセパレーターに適する。