2021.11.16 ロボットが活躍する物流施設が相模原にオープン/日本GLP Tweet 物流施設の開発・運用会社の日本GLP(東京都港区、帖佐義之社長)は11月11日、相模原市中央区にある関東最大級の物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)相模原」のオープニングイベントを開催した。ロボット活用や自動化に力を入れた施設で、併設のコンビニエンスストアなどでも最新のロボットシステムが稼働する。 コンビニにもロボットが 日本GLPは、物流ロボットの月額貸し出し(サブスクリプション)サービスを展開するプラスオートメーション(東京都港区、飯間卓社長)を関連会社に持ち、物流の自動化提案に力を入れる企業だ。 「物流の仕事はきついと言われるが、初期投資の大きさが自動化やオートメーション化の妨げになるならシェアリングソリューション(サブスクリプションサービス)を提供するなど、物流拠点の課題をこれまで一つ一つ解決してきた。アルファリンク相模原は、そういった過去の積み重ねの集大成」と帖佐社長は言う。 相模原にできた関東最大級の物流拠点 「アルファリンクはこれまでの集大成」と帖佐義之社長 イベントではプラスオートメーションがデモを披露 敷地内で自動運転バスを実証実験 プラスオートメーションのサービスの他、同施設にはさまざまなロボット技術や自動化技術が導入されており、敷地内では自動運転バスの実証実験などもしている。 施設内のコンビニエンスストア「ファミリーマート」には、飲料の品出しをするロボットを導入。ロボットベンチャー企業のTelexistence(テレイグジスタンス、東京都中央区、富岡仁最高経営責任者)が開発したロボット「TX SCARA(スカラ)」で、1日に千本の品出しができる。 飲料の品出しをするテレイグジスタンスのロボットシステム 「ロボットシステムのレール幅は50cm。狭い70cm程度の通路にも設置できるため、大規模な改装工事なしに既存の店舗にも導入できる。来客が多い時間帯は店員がレジ打ちなどをせねばならず、品出しができないが、ロボットがあれば店員がレジ打ちをしている間も品出しができる」とテレイグジスタンスのエンジニアは言う。 オープニングイベントには相模原市の本村賢太郎市長も出席。「相模原はロボット産業特区だが、ロボットが見られる場が少なかった。さまざまなロボットや自動化技術を見られる場が相模原にできたことを、誇りに思う」と述べた。 帖佐社長と対談した相模原市の本村賢太郎市長 施設のデザインなど担った佐藤可士和氏(左)もテープカットに駆け付けた (ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)