ロボットSIer向け商品説明会を2月に都内で開催/日本ロボットシステムインテグレータ協会
“中身の濃い話”ができる小規模展示会
――2月に都内で「ロボットFA関連商品説明会」が開催されます。まずはその概要について教えてください。
SIerを対象にした対面型の小規模展示会で、今回はロボットや周辺機器、ソフトウエアのメーカーなど32社が出展予定です。2019年から年に2回程度のペースで開いており、ウェブ開催も含めれば今回で14回目となります。東京、名古屋、大阪で順々に開いており、出展者、来場者ともに好評をいただいているイベントです。
――好評を得ている理由は?
来場者からすると、会場がそれほど大きくなく、見て回りやすいことが挙げられます。各社のブースもコンパクトで、一押しの製品に特化して紹介するブースが多く、効率的に情報収集できます。ブースに立つ説明員もその製品に詳しい担当者ですので、その場でプロ同士の深い話ができます。また、来場者の数は200人程度と多くありませんが、SIerや生産技術者などの絞られた来場者と踏み込んだ話ができるため、出展者にも評価していただいています。
――今回展では「画像」をテーマにした特設コーナーを設けるようですね。
はい。ロボット用のビジョンシステムや画像検査用の照明など、画像に関連するソリューションが展示されます。テーマを決めて特設コーナーを設けるのは初めてで、今回展からの新たな取り組みです。
――新たな取り組みを始めた理由は?
新たな出展者にアプローチするためです。会員企業のみならず、ロボット関連の業界全体を対象にしています。テーマを決めることで「今回はこういったテーマで特設コーナーを設けるので、出展をご検討いただけませんか」という提案もできるようになります。特設コーナー以外の出展者も含みますが、今回出展する32社中13社は新規出展ですので、毎回来場されている方でも、新たな発見があると思います。
――なるほど。
出展側だけでなく、新たな来場者層にもアプローチできればと考えています。当協会ウェブサイトの「ロボットFA関連商品説明会」のページから最新情報の確認や来場登録ができますので、まだこのイベントをご存じない方々にもぜひ一度来場してほしいです。そのために会場も見直しており、これまでの東京開催時は当協会の事務局が入居する機械振興会館内で実施していたのですが、今回は都内でもアクセスが良い大田区産業プラザPiOを会場に選びました。製造業関連のイベントが多数開かれる場所ですので、身近に感じてくれる人もいるのではないでしょうか。このイベントを多くの人に知ってもらうため、今後はさまざまな団体などとの連携も検討していきます。会員のみならず、ロボット産業に関連する多くの企業にとって、このイベントが新たな製品や企業との出会いの場となり、ロボットSIerの提案力の向上、ロボットの利活用促進につながればと願っています。
(聞き手・ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)