[国際ロボット展 特別リポートvol.18]要素技術でロボットが変わる/ニコン、日本電産シンポ、Kyoto Robotics、シナノケンシ、CKD
極小部品を器用に扱う/ニコン
ニコンは市販のピンセットで極小の部品を搬送するロボットシステムを参考出展した。最小は電子回路用の抵抗部品でサイズは0.6×0.3mm。他にも、厚さ0.1mmのリング状部品なども、ピンセットを使って器用に移動させた。
展示のポイントは、システムを構成する要素部品や技術が全て同社製なこと。部品の形状や位置を認識するカメラと画像処理技術や、垂直多関節ロボットの関節、ピンセットを操作するロボットハンドなど、既存の技術を組み合わせることで、同社の各事業の強みをアピールした。
担当者は「わが社の技術を使えば、さらに微小なものも扱える。今回は産業向けに用途のあるレベルでとどめた。参考出展を機にニーズを聞き出して、パッケージ製品としての発売を目指す」と意気込む。