エプソンはさまざまなソリューションで生産現場の難題解決を共に目指す Vol.3
【SIerの声】ソリューションの幅が広がる/日本サポートシステム
日本サポートシステム(茨城県土浦市、天野真也社長兼最高経営責任者)は、関東最大級のSIerだ。ロボットシステムだけでなく、画像処理システムの構築にも強みを持ち、都内に画像処理システムの検証施設「画処ラボ」を保有する。エプソンの分光ビジョンシステムを取り扱うことにより、「ソリューションの幅を広げることができた。ノウハウを蓄積すればさまざまな用途に使える」と住吉晶伍技術検証グループマネージャーは話す。
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――画処ラボとはどんな施設ですか?
さまざまなメーカーのカメラや照明、ロボットをそろえ、画像処理システムの検証ができる施設です。機器の選定や検証から装置の立ち上げ、アフターサポートまでをトータルで提供でき、シンプルなシステムから人工知能(AI)を使った高度なシステムまで対応できます。
――エプソンの分光ビジョンシステムも取り扱っていますね。
外観検査で傷などをチェックする際に「色も一緒に検査できないか」との要望はこれまでもありました。色を検査する方法が全くなかったわけではありませんが、微妙な色合いの違いまでは検査できませんでした。エプソンの分光ビジョンシステムにより、こうしたニーズに応えることが可能になりました。
――ソリューションの幅が広がったのですね。
はい。色味の違いやムラに加え、表面の光沢の違いなども検出できます。現在はどのように使えるか、ノウハウの蓄積を進めているところです。照明の当て方や解析の方法などを工夫すれば、色や光沢だけでなく、もっと微妙な表面の質感の違いまで検出できそうです。
――その他に良い点はありますか?
分光カメラもそうですが、分光ビジョンコントローラーもコンパクトなのが良いですね。コントローラーが小さいので、システム全体を制御する制御盤などをサイズアップする必要がありません。分光カメラとコントローラーのシンプルな構成で、レンズの選択肢も広く、ソフトウエアも操作しやすい。あらゆる意味で扱いやすい製品です。
――どんな需要がありそうですか?
自動車ボディーの塗装ムラの全数検査や、食品や化粧品の色味の検査など、適した用途はたくさんありそうです。かねてからの人手不足で、検査を自動化してその分の人手を他に回したいという顧客は増えています。人を減らす「省人化」ではなく、人をより有効に活用する「活人化」のための自動化です。ニーズは確実にあるので、ソリューションの一つとして色の検査も積極的に提案していく考えです。
――ありがとうございました。
※分光ビジョンシステムの詳細情報やお問い合わせは、エプソンのウェブサイト内「製品情報:分光ビジョンシステム」のページから
エプソンはさまざまなソリューションで生産現場の難題解決を共に目指す
Vol.1 ~製造向けソリューション~
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