「工作機械&ロボット」の最前線がここに!【その3】/JIMTOF2024
多品種少量にも対応しやすい
工作機械には、「工作機器」と呼ばれる補助機器・部品がいくつも搭載される。工作機械に被削材(ワーク)を取り付けるためのバイス(万力)やチャックなどの固定器具などもそれに当たる。JIMTOFには工作機器メーカーも出展しており、多品種少量生産でも自動化を可能にする製品などが多数展示された。
ドイツに本社を置くシュンクの日本法人シュンク・ジャパン(東京都品川区、星野泰宏社長)は、ロボットハンドのようにロボットアーム先端に取り付けたバイスでワークをつかみ、バイスごと工作機械にセットするシステム「R-C2」を展示した。ロボットアームの先端と工作機械側の両方に、バイスと締結するユニットを取り付ける。
通常は工作機械にバイスを固定し、そこにワークだけを付け替えるが、その場合はそのバイスに対応したワークしか加工できない。「バイスごと付け替えるR-C2ならバイスを複数種類用意すればワークに合わせたバイスを使用でき、多品種少量生産にも対応しやすい。ワークの6面(全ての面)を加工できるよう、バイスから別のバイスにワークを受け渡せる装置もある」と星野社長は話す。
ロボットハンドのメーカーであり、工作機器のメーカーでもある同社ならではの提案だ。