[ロボットが活躍する現場vol.11]ロボット導入は将来への種まき、目指せ「ワクワクする工場」/梶製作所
繊維機械から派生し部品加工も
最大可搬質量250kgの大型ロボット導入
同社の加工事業は、繊維機械や工作機械、搬送装置向けのロールやシャフトといった円筒・棒形状の長尺部品を加工する部門と、自動車用の冷間鍛造(金属材料を熱さずに圧力をかける加工法)部品を加工する部門の2つに分かれる。
ロールやシャフトの部門は、鉄系やアルミ系の材料が中心で、最長で5mまで対応できる。「景気次第だが、通常は月産1200~1500本ほど」と梶司郎専務は述べる。
また、冷間鍛造の量産部品はエンジンやステアリング周りが中心で、手のひらサイズのものが多い。
加工工場内では、250kgの最大可搬重量を誇る安川電機製の大型ロボットが1台稼働する。生産性や現場の安全性の向上を目的に、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のオフィスエフエイ・コム(栃木県小山市、飯野英城社長)の協力を得て、2018年12月に導入した。