過去最高を更新、2018年の世界のロボット販売額/国際ロボット連盟
ドイツに本部を置く国際ロボット連盟(IFR、会長・津田純嗣安川電機会長)は9月18日、世界のロボット市場を調査した「World Robotics report(ワールド・ロボティクス・リポート)」の概要を公表した。
同調査によると、2018年の世界の産業用ロボット販売額は、過去最高の165億ドル(約1兆7800億円)を達成。出荷台数は42万2000台で、前年比6%の増加となった。「米中の貿易紛争は世界経済に不確実性をもたらしているが、それでも年間40万台超を記録したことはとてもエキサイティング」と津田会長はコメントした。ロボット市場は長期的には拡大が続き、22年には58万4000台まで出荷台数が伸びる見通しだ。
最大のロボット需要国は中国で、2018年には15万4000台のロボットが新設された。中国メーカーの国内シェアは22%から27%へと高まり、海外メーカーの出荷台数は前年比で9000台減少した。
世界の協働ロボット市場についても初めて分析した。メディアでは大きな注目を集めるものの、産業用ロボット全体に占める協働ロボットの割合は台数比で全体の3.24%にとどまった。協働ロボットの設置台数は、前年比で23%増加した。