ロボ用歯車に特化したギアシェーパーを発売/三菱重工工作機械
三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、若林謙一社長)は3月1日、ロボット用の高精度で小モジュール(モジュールは歯の大きさ)な歯車に特化したギアシェーパー「SE25FR Plus(プラス)」を発売した。ロボット向け精密減速機構の高精度化のニーズに応える。
高精度が求められる波動歯車装置向けに、昨年8月に発売した歯車加工機「FRシリーズ」を進化させたハイエンドモデルだ。カッターヘッドとテーブルに、ダイレクトドライブ駆動方式のモーターや高精密な軸受けを採用した。歯車加工の精度クラスを、従来機のISO6級からさらに高精度なISO3級に高めた。
加工できる歯車の最大径は250mm、最大幅は60mmで、最大モジュールは1.25。
さらに、新機種に対応した小モジュール用の切削工具も同時に発売した。靭(じん)性と耐摩耗性を高めた工具材と、2μm以下の薄膜を均一に施したコーティングを採用。難削材でも良好な加工面形状と、サブミクロンレベルの歯形精度を実現する。