2021.06.22 連載 [新連載ショールーム探訪vol.1]実際の倉庫環境で検証可能/プラスオートメーション「cube」 Tweet 近年、ロボットや自動化機器を扱う企業がショールームを開設するケースが増えている。しかし新型コロナウイルス禍の影響で、遠方からの訪問や大人数での視察などがしにくい状況が続く。そこで、ロボットダイジェストの記者が読者に代わってショールームを訪問するのが、新連載「ショールーム探訪」だ。第1回では、プラスオートメーション(東京都港区、飯間卓社長)のR&D/デモスペース「cube(キューブ)」を取り上げる。 駅から徒歩4分、都内の倉庫に cube(キューブ)があるのは東京都品川区。東京モノレール線の大井競馬場前駅から徒歩4分、MGL(三井物産グローバルロジスティクス)勝島1号倉庫の1階だ。 外から見ると普通の倉庫の建屋なので、入ってよいものか少し戸惑ったが、建屋に入ると奥に、昨年11月に開設したばかりのキューブが見えた。 この看板を曲がるとキューブが入居する倉庫棟が見える キューブがあるのはこの倉庫の1階 大橋潤一エグゼクティブストラテジスト(右)と野中大介チーフセールスコンサルタント 「都内にあって駅から徒歩で行ける立地の良さと、実際の倉庫環境にこだわって探した。条件に合う場所を見つけるのに半年近くかかった」と経営企画部の大橋潤一エグゼクティブストラテジストは言う。 実際の倉庫環境にこだわったのは、オフィスのような整った環境では、製品を検証できないため。「倉庫の床は完全には平らではないし、明るさが違うと測域センサーの反応が変わってしまう。製品を試すなら、実際の稼働環境でなければ意味がない」とセールス&マーケティング部の野中大介チーフセールスコンサルタントは語る。 デモスペース、打ち合わせスペースなどを備える 「R&D/デモスペース」と銘打っているのは、顧客向けにデモをするだけでなく、自社のR&Dにも活用するため。 さまざまな新製品をテストし、信頼性の確認やソフトウエアの連携検証、効率的な運用法の検討などをしている。最近はパートナー企業から展示や連携テストの依頼が来ることも増えていると言う。 12