磁気エンコーダー付き軸受け開発、ロボット関節の小型化に/NTN
ベアリングメーカーのNTNは、高精度な角度検出が可能な複列磁気エンコーダー付き転がり軸受けを開発した。軸受けと磁気式エンコーダーを一体化した軸受けユニットで、ロボットの性能向上や関節機構の小型化に貢献する。
同社独自の「複列磁気リング」を同軸受けの内輪に取り付け、外輪に搭載した磁気センサーICで磁極の変化を読み取ることで、業界最高水準の精度で回転速度や絶対角度が検出できるのが特徴だ。
また、軸受けと磁気式エンコーダーが一体化されているため、軸とエンコーダーをつなぐ「カップリング」と呼ばれる動力伝達装置の取り付けが要らず、 ロボットの組み立てやセットアップ作業の工数削減にもつながる。
同社は、2022年11月8日から東京都内で開催された工作機械展「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」で同軸受けを参考出展した。