八王子で展示会を開催、約50社が省人化機器など提案/アサ電子工業、日伝
把持と同時に寸法を確認
展示の目玉の一つは、ロボットハンドに搭載した高精度シリンダーセンサー「ACHシリーズ」。ハンドで把持した際に、自動で把持対象物(ワーク)の寸法をチェックするアプリケーション(使い方)を紹介した。
ストッカーからワークを取り出す際に、①寸法に問題がないOK品、②ワークなし、③寸法が大きいNG品、④寸法が小さいNG品、の4パターンを自動で即座に判別し、①③④をそれぞれ異なる場所に置くデモを披露した。
「シリンダーセンサーはシリンダーが所定の位置まで動いたかどうかを確認するために使われるが、5mm以下の差異は認識できない製品が一般的だった。一方わが社の高精度シリンダーセンサーなら最小0.1mmの差異まで検出でき、こういった使い方が可能」とアサ電子工業の橋本岳浩営業部長は言う。
協働ロボットやAMRで省人化を提案
日伝のMEKASYSブースでは、協働ロボットを使ったワークのハンドリングを提案した。ツールチェンジャーでグリッパーを交換しながら、川崎重工業の双腕型協働ロボット「duAro(デュアロ)」でワークをつかみ、所定の場所にセットする。その際、置く場所の位置決めにはアサ電子工業の高精度タッチスイッチを使用した。タッチスイッチが接触した地点でワークを離すことで、毎回精度よく同じ位置にワークをセットできる。
その他、Keigan(ケイガン、京都府精華町、徳田貴司社長)のブースでは自律移動型搬送ロボット(AMR)「KeiganALI(ケイガンアリ)」を展示。AMRによるコンベヤー間の箱の搬送デモを披露した。高さの異なるコンベヤー間で箱を受け渡すため、今回展のためのアサ電子工業の機器を使ってAMRに天板の高さ調整機能を付与したカスタマイズ仕様だ。