受注額が大幅回復、生産額は7四半期ぶりに増加/日本ロボット工業会
日本ロボット工業会(JARA、会長・橋本康彦川崎重工業社長兼最高経営責任者)は1月23日、2024年第4四半期(10~12月期)の会員ベースの産業用ロボットの受注額や生産額を発表した。
受注額は2102億円で前年同期比33.2%増、受注台数は4万6499台で同27.6%増とそれぞれ大きく増加した。電子部品実装機が引き続き強い回復を示した他、垂直多関節ロボットなどでも底打ちの兆しが見え、受注額と受注台数ともに2四半期連続で増加した。
生産額は同3.7%増の1814億円と7四半期ぶりの増加に転じたものの、生産台数は同1.0%減の4万2833台にとどまった。
総出荷額は同0.3%減の1823億円で、総出荷台数は同8.6%減の4万2250台だった。総出荷額は7四半期連続、総出荷台数は8四半期連続で前年同期を下回った。国内では電気機械向けが電子部品実装用以外で堅調に推移し、自動車向けはアーク溶接用、マテリアルハンドリング用を中心に増加した。
輸出額は同1.9%減の1337億円で、輸出台数は同12.3%減の3万1980台。マテリアルハンドリング用やスポット溶接用の大幅な減少が続くものの、電子部品実装用や半導体用は増加した。また、地域別では中国向けが7四半期ぶりに増加した。アジア向けは底打ちに向かう一方、欧米向けは引き続き減少が続いた。