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2024.12.11

「工作機械&ロボット」の最前線がここに!【その2】/JIMTOF2024

低コストの自動化や、ビジョンセンサーの提案も

イグスは紫をテーマカラーにロー・コスト・オートメーションを提案

 ドイツに本社を置く樹脂部品や樹脂ロボットのメーカー、イグスの日本法人(東京都墨田区、吉田剛社長)は、低コストの自動化「ロー・コスト・オートメーション」を提案した。同社は展示会ではオレンジ色のテーマカラーで知られるが、ブースの一部で紫色の「RBTX」のロゴを掲げ、安価なロボットシステムを展示した。
 RBTXはイグスが海外で運営するインターネット通販サイトで、ロー・コスト・オートメーションの趣旨に賛同する企業の製品やそれらを組み合わせた自動化システムなどを販売する。日本はRBTX未対応だが、同サイトで販売する安価なロボットシステムは日本法人を通して購入できる。
 「国内では大学やサービス産業での採用が多いが、製造業でもロー・コスト・オートメーションのニーズは大きいはず。そこまでの精度や剛性が必要ない用途にRBTXの安価な自動化システムをぜひ活用してほしい」と広報担当者は話す。

フルサト・マルカホールディングスのブースではビジョンセンサー「エウレカ3Dカメラ」が注目を集めた

 ロボットの周辺機器の展示もあり、フルサト・マルカホールディングスが展示したシンガポールEureka Robotics(エウレカロボティックス、日本法人=東京都中央区、ファム・クアン・クオン社長)のビジョンセンサー「エウレカ3Dカメラ」は注目を浴びた。同じくエウレカロボティックス製のコントローラーと組み合わせることで、未登録の対象物でも認識して自動でピッキングできる。
 フルサト・マルカホールディングス海外統括部の古里恭祐特命課長は「自動車分野などを中心に提案したい」と話す。

(JIMTOF2024取材班、構成・曽根勇也)

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