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2020.04.28

中国メーカーが、運びながら仕分ける物流ロボを7月に発売/ギークプラス

 中国に本社のある物流向けロボットメーカー、ギークプラス(日本法人=東京都港区、佐藤智裕社長)は今年7月、搬送物を自動で仕分けながら出荷口まで搬送する、自律移動型ロボット「EVE S20T」と「EVE S20C」を日本で販売する。

自律移動型ロボットの「EVE S20C」と「EVE S20T」

 昨今、オンラインショッピングなどの電子商取引(EC)が増加している。物流量が増え、宅配便などの荷物を正確で高速に仕分けるニーズが高まっている。そこで無人搬送車(AGV)の技術を応用して開発したのが、今回の新機種だ。

 荷物を配送方面ごとの出庫口まで運ぶ搬送ロボットで、各車両が独立しているため、コンベヤーなどの固定設備と比べて後付けが容易。物流量が変化しても、導入台数の調整で柔軟に処理能力を調整できる。
 導入した物流拠点の移転や統廃合があった際も、移転先に持っていき引き続き活用できる。

ギークプラスの仕分けロボット(同社提供)

 土台となる走行装置に、床からの高さを変えられるリフト式の搬送台を搭載。既存設備に合わせて搬送台の高さを調整する。

 「EVE S20C」と「EVE S20T」では、搭載する搬送物のサイズやリフトの可動範囲などが異なる。対応する通信方式や走行スピードなどは共通だ。

 同社が販売する自動フォークリフトやAGVなどと組み合わせれば、入荷から出荷までをトータルで自動化する物流システムを構築できる。

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