弁当盛り付け用の協働ロボットを開発/アールティ
ロボットベンチャー企業のアールティ(東京都千代田区、中川友紀子社長)は10月1日、弁当のおかずを盛り付ける人型ロボットの試作機を発表した。
安全柵なしで稼働できる協働タイプのロボットで、弁当工場の生産ラインで人と並んで作業できる。アームが2本ある双腕型で、高さは小柄な女性と同程度の130~150cm。
から揚げなどのおかずは形状が一定ではなく、容器に山積みになった状態から一つずつつかみ上げて盛り付けることは一般に難しいとされるが、頭部のカメラとディープラーニングと呼ばれる人工知能(AI)技術の一種を活用してこれを実現した。
開発のベースになったのは、同社が大学・研究機関向けに販売する人型ロボット「Sciurus17 (シューラスセブンティーン)」。
今後、試作機を弁当工場内で稼働させて検証を進め、2019年中に量産モデルの受注を開始。20年に生産や納入を開始する計画だ。