AIと遠隔操作システムの連携で、高度な自律動作が可能に/エクサウィザーズ
人工知能(AI)を活用したサービスを提供するエクサウィザーズ(東京都港区、石山洸社長)は2月、自社AIと建設業大手の大成建設が開発したロボット遠隔操作システムを連携させ、ロボットによる高度な自律動作を可能にしたと発表した。
大成建設の遠隔操作システムは、手元のロボットをつかんで動かすことで、遠隔地のロボットを同様に動かせるシステムだ。遠隔地にあるロボットが何かに触れるとその感触が操作者の手元にフィードバックされるため、繊細な作業ができる。
この遠隔操作システムを使って人が行った作業をAIが学習することで、高度な自律作業が可能になる。
検証実験では、口の広い瓶からビーカーへとさまざまな液体を一定量注ぐ作業を自動化した。まず液体を注ぐ作業をAIが100パターン程度学習し、そのデータを基に自律的な作業を実現した。液体は容器を傾けたときの挙動が粘性次第で変わるため、こうした作業はこれまで自動化が困難だった。
両社はこうした技術を食品工場や医薬品製造施設などで活用すべく、関連技術の開発などを今後も進める考えだ。