自社展にロボットの新製品を参考出展/東芝機械
東芝機械は5月7日、双腕の協働ロボット2機種とスカラロボット1機種の新製品を発表した。同社が5月23日~25日に本社工場(静岡県沼津市)などで開催する「第17回東芝機械グループソリューションフェア2019」に参考出展する。
双腕の協働ロボットでは、アームが垂直多関節構造の「ヒト型」と、水平多関節(スカラ)構造の「スカラ型」の2機種を開発した。両機種とも人の腰にあたるアームの土台部分に旋回軸を設け、広い作業領域を確保。ヒト型の可搬質量は片腕で6kg、両腕では10kgを実現した。組立工程での人の作業の置き換えを狙う。特に少量多品種の製品を生産する現場で置き換えのニーズが高く、多品種で工程変更の多い現場でも使用しやすいように動作を入力するティーチングやプログラム作成を簡単にした。
同社の得意分野であるスカラロボットの新製品「THE600」(=写真)では、動作速度を従来機よりも最大で27%向上させた。最大可搬質量も従来機より2kg重い12kgへと高めた。また、視覚センサーの取り付け用アタッチメントや防じん用のキャップなど、使用環境に応じて幅広いオプションを用意する。いずれも発売日などは未定。
ソリューションフェア2019では他にも、ロボット向けコントローラーの新製品「TS5000」を参考出展。プラスチックを加工する射出成形機とロボットを組み合わせたシステムを提案する。詳細は同フェア特設ホームページ(https://www.toshiba-machine.co.jp/jp/exhib/solutionfair/index.html)を参照。