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2019.06.04

上海VWのEV工場に塗装ロボットシステムを提供/ABB

 スイスに本社を置く大手ロボットメーカーABBは5月、上海フォルクスワーゲン(VW)の電気自動車(EV)工場向けに塗装ロボットシステムの納入が決まったと発表した。ロボット300台を使い、3つの塗装ラインを自動化する。
 納入するシステムには環境に配慮した技術を採用。噴霧した塗料を石灰石で吸収する「ドライスプレー吸収方式」と呼ばれる技術により、水を使わないという。また、噴霧に必要な空気の約95%を再利用し、エネルギーの消費量を従来比で約60%節約する。環境や人体に悪影響を及ぼす揮発性有機化合物(VOC)の放出も63%減少させる。
 静岡県島田市にあるABBテクニカルセンターが今回の塗装システムの開発、製造を担当している。

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