小型ロボットでCFRPの曲面積層が可能に/NEDO、津田駒工業
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、繊維機械などを製造する津田駒工業は今年2月、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の自動積層に対応する小型ロボットタイプの「CFRP曲面積層機」を開発したと発表した。
津田駒工業が開発した小型の積層ヘッドをアーム型ロボットに搭載することで、アームが製品の形状に追従し、曲面のある複雑形状でも自動で積層できる。
CFRPは一般にシート状の材料を積層して作るが、曲面のある部品を作る場合、人の手作業が必要だった。同機を使えば人手は不要で、航空機の胴体や翼など、曲面が多い部品の生産性を高められる。また、適用部品の拡大により、航空機などの軽量化にも貢献する。
日本製の設備でこうした積層方法を採用したのは同機種が初という。津田駒工業は、航空機産業を中心に拡販を図り、初号機を川崎重工業に納入する予定だ。また将来は自動車産業への展開も狙う。