爪作りに3Dプリンター! コストとリードタイム削減【後編】/Markforged
切削では作れない形状も製作
では、同社の顧客は3Dプリンターを使ってどれほどの成果を上げたのか?
バルブの継手などを製造する米国のある金属加工会社は、卓上の樹脂用3Dプリンター「Mark Two(マークツー)」を使ってロボットハンドの爪を積層造形する。つかむ対象は、鋳物製の継手の部品だ。
従来は、金属材料から爪の形状を削り出しており、人件費なども含めたトータルコストが高く、段取り(加工前の準備作業)なども含めた製造リードタイムも長かった。しかし、マークツー導入後は一工程で最終形状を積層造形できるようになり、日本法人の奥野仁孝アプリケーションエンジニアは「トータルコストを従来比で96%、製造リードタイムを93%削減できた」と話す。