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2022.12.28

連載

[ショールーム探訪vol.10]機械商社がここまでできるの!?/宮脇機械プラント「ロボットラボ&ショールーム」

ロボットダイジェストの記者が、読者に代わりショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第10回は、宮脇機械プラント(兵庫県明石市、岡本淳社長)の「ロボットラボ&ショールーム」を訪ねた。機械商社が本業ながら、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としてロボットシステムの設計やプログラミングまで手掛ける。ロボットラボ&ショールームにはワーク(加工物)の工程間搬送や取り付け・取り外し、ピッキングなどをするロボットシステムが並ぶ。同社の技術力を知らなければ「ここまでできるの!?」と驚いてしまうだろう。2022年10月にリニューアルしたばかりのショールームに顧客を呼び込み、SIerとしての認知度向上を図る。

実は結構行きやすい明石

コントラストのはっきりしたモダンな外観

 東経135度の日本標準時子午線が通る町として知られる兵庫県明石市。神戸市の西隣にあり、瀬戸内海に面する。明石海峡で取れるたこが名物だ。明石市周辺は阪神工業地帯に含まれ、川崎重工業や三菱重工を筆頭に、多くの企業が工場を構える。明石駅へは、大阪駅からJR神戸線の新快速で約40分。山陽新幹線に連絡する西明石駅からは大阪方面へ1駅。京阪神地域からも、他地方からもアクセスは良好だ。

 市内各地へは駅南側のロータリーで乗れるバスやタクシーが便利。今回紹介する宮脇機械プラントは、どちらを利用しても10分ほどで着く。西明石駅からもバスが運行している。同社は住宅や公園が広がる地域の一画にあり、明るいオレンジ色と紺色、白できれいに塗り分けられたモダンな外壁が目印だ。今回訪れた「ロボットラボ&ショールーム」は、この建物の1階にある。

機械商社が提案するロボットシステム

 ロボットラボ&ショールームに入ると、内装がきれいで清潔との印象を受けた。それもそのはずで、岡本淳社長が「2022年10月にリニューアルしたばかり」と教えてくれた。もともと2018年に開設し多くの来場者を集めたが、手狭になったことに加え、展示替えのためリニューアルを計画した。2020年に入り新型コロナウイルス禍で来場者が激減したため、その時期を利用してリニューアルに着手。今年5月に内外装の工事は完了したが、今度は半導体不足により電装系部品の入手が困難に。紆余曲折を経て、10月に全てのリニューアルが完了した。外壁やショールームの内装のリフォームと展示の変更に、約5000万円を投じた。

3Dビジョンシステムが搭載されたバラ積みピッキングシステム

 展示するロボットシステムは、産業用ロボット3台と協働ロボット3台の合計6台。取材時点でデモ運転していたのは、①バラ積みピッキングシステム②工作機械と3次元測定機を結ぶ工程間搬送システム③小物部品の組み立てセル④旋盤のローディング・アンローディング(ワークの取り付け・取り外し)システム――の4つだ。②や④のような、工作機械と連携したロボットシステムを得意とする。①と②には産業用ロボット、③と④には協働ロボットが使われている。

  • 引き出し式のストッカーからワークを取り出す

  • 旋盤用チャックにローディング・アンローディングする

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